ゴー宣DOJO

BLOGブログ
笹幸恵
2023.3.4 08:31皇統問題

倉山満は、恥を知れ。

公論サポーターたちがツイッターでがんがん論破、
ついに倉山が崩壊した。
ツイッターで、こんなことをつぶやいている。

で、結局、「大御心が女系天皇」の証拠、いつ出るの?
「旧皇族を連れてこい」とか話を逸らす暇があったら、
さっさと証拠出してみろや?
断言する。永久に出せないぞ。

まるで子供だ。
これで反論したつもりになっているのならイタすぎる。
「旧宮家系の男系男子(=一般国民)を皇族にすればいい」
などと憲法違反になることを言っておきながら、
「そうした意思のある人がいるなら、まず連れてきて」という
至極真っ当な指摘に答えられない。
論点をずらすところを見ると、そうした方がいないと
自分で言っちゃっているようなもの。お気の毒に。
該当者もいないのに「先例」だの「男系」だのと空論をふりかざして
本人が悦に入っているだけ。


天皇は、国政に関する権能を有しない。
だから上皇陛下も、「象徴としてのお務めについての
天皇陛下のお言葉(ビデオメッセージ)」で
「天皇という立場上,現行の皇室制度に
具体的に触れることは控えながら」とおっしゃり、
慎重にお言葉を選ばれた。
現行憲法を尊重している。

にもかかわらず、その憲法をまるっきり無視して、
一般国民の人生を将棋のコマのように動かそうと
しているのが倉山をはじめとする男系固執派だ。
憲法はもちろん、人権の観点からも許されることではない。

そしてこのビデオメッセージで、上皇陛下は
「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,
相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,
そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,
安定的に続いていくことをひとえに念じ」ていると
おっしゃった。

安定的に続いていくためにどうすればいいか、を
私たちは考えている。
男系か、女系か、ではない。
前近代的かつ差別的な性別による縛りを
まず外そうよ、と言っているだけに過ぎない。

上皇陛下はこうもおっしゃっている。
「伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,
更に日々新たになる日本と世界の中にあって,
日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,
いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,
今日に至っています」

皇室がいきいきとして社会に内在するためには
どうしたらいいか、を私たちは考えている。
男系男子継承は伝統ではない。にもかかわらず、
女性が「女性というだけで天皇になれない」制度を
残すことは、果たして「いきいきとして社会に内在する」
ことになるのか?を問うている。

倉山クン、「大御心」とは、こうして拝察するものなのだよ。
天皇陛下や皇族の方々の声を懸命に聞き取って、
時にはその行間を読み取って忖度するものなのだよ。
それが、「国政に関する権能を有しない」天皇に、
それでも国民に寄り添おうとする天皇に、
我々国民ができる唯一のことなのだよ。


それが何だって?
女系天皇が大御心だって証拠あんのか?
あんなら出してみろよ??
だって?

あまりに精神レベルが幼稚。
それで鬼の首でも取ったつもりか。
尊皇心のカケラもなく、常識的な国語力、洞察力も皆無だと
自分で言っているようなもの。

こういう人が、憲政史家、皇室史学者を名乗っている。

恥を知れ。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

INFORMATIONお知らせ